簾中抄(読み)れんちゅうしょう

改訂新版 世界大百科事典 「簾中抄」の意味・わかりやすい解説

簾中抄 (れんちゅうしょう)

公家の日常生活に必要な事項について要点を記した一種百科事典。《雲上聞録》とも称し,上下2巻より成る。資隆なる人物藤原か)の編纂で,平安時代末の成立と見られるが,一部に後世の書継ぎがある。年中行事,帝王次第,百官諸国,神事,仏事など約40の項目を立て,各項目に関する主要事項を仮名交り文で解説している。《改訂史籍集覧》所収
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の簾中抄の言及

【和算】より

…虎関師錬の《異制庭訓往来》には,〈十不足〉〈百五減〉〈盗人隠〉〈左々立(ささだて)〉などの碁石を使って遊べる遊戯が並べられている。《簾中抄(れんちゆうしよう)》には,〈継子立〉と〈目付字(めつけじ)〉の記事がある。継子立は吉田兼好の《徒然草》第137段にも出てくるのであるから,広く知られていたのであろう。…

※「簾中抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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