粉引茶碗(読み)こひきぢゃわん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粉引茶碗」の意味・わかりやすい解説

粉引茶碗
こひきぢゃわん

高麗茶碗一種粉吹 (こぶき) とも呼ばれる。鉄分の多い素地 (きじ) に白土をかけ,その上に透明釉をかけた白色茶碗で,その色調が粉を吹いたような感じに見えるのでこの名がある。やわらかい白の肌合いに特色があり,底に貝殻痕のついた高台 (こうだい) がつき,白土の刷毛目に釉 (うわぐすり) のかけ残しのある (火間という) 点が味わいどころとされる。李朝前半期に慶尚南道地方で焼かれ,日本に輸出されたと推定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む