粉飾決算問題(読み)ふんしょくけっさんもんだい

ASCII.jpデジタル用語辞典 「粉飾決算問題」の解説

粉飾決算問題

企業が、貸借対照表損益計算書数字をごまかして決算し、公表すること。多くの場合、経営状態のよくないことを隠し、良い状態であるように粉飾する。その目的は、表面的にでも経営状態を取り繕うことで、株式の低下資金繰り悪化入札の競争力の低下を回避することである。また時には、決算を実際よりも悪い状態に偽装して、脱税を行なう事例もみられる。粉飾決算の有名な事例としてアメリカエンロン、日本のカネボウなどがある。1990年代から、倒産した後に粉飾決算していたことがばれる事例が相次ぎ、企業のコンプライアンス軽視が問題になった。そのため近年、粉飾決算への厳罰化が進んでいる。

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