粘い(読み)ネバイ

デジタル大辞泉 「粘い」の意味・読み・例文・類語

ねば・い【粘い】

[形][文]ねば・し[ク]
粘りけが多い。粘り強い。
近所から―・い土を見出して」〈菊池寛・俊寛〉
動作がのろい。重く鈍い。
「―・イ人」〈日葡
手にあまる。手ごわい。
「なんの―・い事はない」〈浮・曲三味線・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「粘い」の意味・読み・例文・類語

ねば・い【粘】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ねば・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ねばりけが多い。粘着力がある。ねばり強い。ねばっこい。
    1. [初出の実例]「ねばき物を、にとめくといへり」(出典:名語記(1275)三)
    2. 「旃檀はねはい木ぢゃ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)四)
  3. 動作が重く鈍い。のろのろしている。すばやくない。
    1. [初出の実例]「人のねはいと云やうな心ぞ。ねまりて物を思索することが、をとなの志のやうなり」(出典:史記抄(1477)三)
  4. 手ごわい。手にあまる。強い。
    1. [初出の実例]「此人はねばい弓矢とりぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一)

粘いの派生語

ねば‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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