粛政廉訪司(読み)しゅくせいれんぽうし(その他表記)Su-zheng lian-fang-si; Su-chêng lien-fang-ssǔ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粛政廉訪司」の意味・わかりやすい解説

粛政廉訪司
しゅくせいれんぽうし
Su-zheng lian-fang-si; Su-chêng lien-fang-ssǔ

中国,元の監察官庁の一つ。前身は太祖 21 (1226) 年に設置された提刑按察司で,至元 28 (91) 年改称。長官は廉訪使。州県官吏善悪と政治の得失糾明および勧農,教化,官吏の任免を担当。全国 22道におかれ,山東東西道粛政廉訪司など8司は大都 (北京) の御史台に,江東建康道粛政廉訪司など 10司は建康 (南京) の江南諸道行御史台に,陝西漢中道粛政廉訪司など4司は京兆府 (西安) の陝西諸道行御史台に分属し,統轄された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android