日本歴史地名大系 「粟蔵村」の解説 粟蔵村あわぐらむら 石川県:輪島市旧町野町地区粟蔵村[現在地名]輪島市町野町粟蔵(まちのまちあわぐら)広江(ひろえ)村の南東、鈴屋(すずや)川左岸に位置。永禄四年(一五六一)一二月二三日の田地寄進状(岩倉寺文書)によれば、粟蔵の住人吉次が田地五〇刈を岩倉(いわくら)寺へ寄進している。地名の由来とされる粟倉家の祖彦丞は、天正年間(一五七三―九二)長連竜のもとで越後黒滝城主長景連の進攻を阻止したと伝え、同一〇年には前田利家から五〇俵の扶持米を与えられている(貞享二年「加能越里正由緒記」金沢大学蔵)。元和六年(一六二〇)の検地帳写(粟倉文書)によれば高八五一石余、うち粟倉氏扶持米一五石。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by