精液漏(読み)せいえきろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「精液漏」の意味・わかりやすい解説

精液漏
せいえきろう

性的興奮や性的快感を伴わずに、精液が尿道より漏出するものをいう。排尿の際に尿に混入したり、あるいは排尿直後に漏出するものを排尿性精液漏とよんでいる。また膀胱(ぼうこう)に精液が逆流して膀胱尿と混じ白濁した尿を精液尿という。精液尿かどうかは尿の雲状浮遊物を顕微鏡で調べて精子有無を確かめればよい。また排便時、腹圧をかけた際に精液が漏出することがあり、これを排便時精液漏という。精液漏は健康人でも長期間禁欲しているとまれにみることがあるが、そのほとんどは性的ノイローゼ精嚢(せいのう)疾患、種々の中枢神経疾患による機能障害あるいは自律神経薬の服用中などにみられる。

[白井將文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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