腹圧(読み)ふくあつ(英語表記)abdominal pressure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腹圧
ふくあつ
abdominal pressure

出産の際,子宮口子宮筋の収縮によって開くが,その後,胎児を母体外に押出すためには,子宮の収縮力のほかに,母親がいきむことによって腹圧を加えなければならない。この場合は,横隔膜腹直筋,骨盤底筋群が収縮するので,これらの筋肉によって囲まれた空間 (腹腔) の内圧が高くなる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ふく‐あつ【腹圧】

〘名〙 腹腔内の圧力。出産の際、子宮の収縮と相まって胎児をおし出す力となるほか、排便、排尿にも補助的に作用している。腹筋および横隔膜の収縮によって生じる。

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世界大百科事典内の腹圧の言及

【横隔膜】より

…横隔膜を作っている筋束は,胸郭下口,すなわち下位肋骨,胸骨下端,第1ないし第3腰椎の前面から起こり,横隔膜中央部の腱中心に付着している。
[呼吸と腹圧]
 横隔膜が収縮すると,上方に凸のドームが扁平になり,その分だけ胸腔が広がり,胸膜腔内の陰圧が増し,息を吸いこむ(吸気)。また横隔膜が弛緩すると,ドームは再び上方に向けて高まり,胸腔が縮小して息をはき出す(呼気)。…

【出産】より

…頸管および腟にはひだがあり,開大しやすい構造になっている。
[娩出力]
 娩出力には子宮収縮すなわち陣痛と腹圧とがある。分娩時の子宮収縮を分娩陣痛または単に陣痛labor painsというが,子宮収縮そのものは非妊時にも妊娠中にもみられる。…

※「腹圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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