糖尿病における糖の流れの異常

内科学 第10版 の解説

糖尿病における糖の流れの異常(糖代謝異常総論)

(4)糖尿病における糖の流れの異常(図13-2-8)
 糖尿病においては,インスリン分泌あるいは作用のどちらか,あるいは,両者の低下が存在する.いずれの場合でも,結果的にインスリン効果の低下が起こる.そのため,血液中から筋肉,脂肪組織,肝臓へのグルコースの取り込みが低下する.その結果,血液中のグルコースの濃度が上昇する.その上,インスリンの作用不足により,肝臓における糖新生が抑制されなくなり,グルコースが肝臓から血中に放出される.これら一連の現象が起こる結果,血中のグルコース濃度が著明に上昇する.これが,糖尿病において高血糖が生じ,持続するメカニズムである. 一方,脂肪細胞においては,インスリン作用の低下により,脂肪が分解され,遊離脂肪酸が血中に増加する.遊離脂肪酸は,肝臓に取り込まれ,VLDLとして血中に放出されるが,それ以外の遊離脂肪酸はアセチルCoAとなる.TCA回路がこのようにして増加したアセチルCoAを処理できなくなると,ケトン体の産生が増加する.ケトン体が大量に血中に放出された状態が,糖尿病性のケトーシスである.さらに,大量のHアシドーシスを引き起こし,ケトアシドーシスとなる.[花房俊昭]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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