糟鶏(読み)そうけい

精選版 日本国語大辞典 「糟鶏」の意味・読み・例文・類語

そう‐けいサウ‥【糟鶏・糟雞】

  1. 〘 名詞 〙 こんにゃくを細く切り、薄いたれみそで煮たもの。
    1. [初出の実例]「点心者可水煎、糟鶏〈略〉紅糟候也」(出典異制庭訓往来(14C中))
    2. [その他の文献]〔元和本下学集(1617)〕

そ‐けい【糟鶏】

  1. 〘 名詞 〙そうけい(糟鶏)
    1. [初出の実例]「てんぢんのぶるいにとりては、さうめんか、そけいか、うんどんか」(出典:狂言記・文蔵(1660))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の糟鶏の言及

【コンニャク(蒟蒻)】より

…【星川 清親】【堀田 満】
[料理]
 こんにゃくの名は《和名抄》巻十七の園菜類中に見え,鎌倉時代からは大和の供御人(くごにん)から天皇の食膳に供するものが貢納された。料理名としては《庭訓往来》などに見える糟鶏(そうけい)が古く,これはみそ煮にしたものだったようである。いわゆる精進物として調理法がくふうされ,魚肉がわりの刺身も室町期にはひろく行われていた。…

※「糟鶏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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