糠前村
ぬかまえむら
[現在地名]遠野市青笹町糠前
東に六角牛山(一二九四・三メートル)がそびえ、北は飯豊村、西は青笹村。河内川が北東から南西に流れ、同村で釜石街道から分岐した道が東端の笛吹峠を越えて両石村(現釜石市)に向かう。集落はこの道の両側にある。文治五年(一一八九)の奥州合戦ののち、源頼朝は阿曾沼広綱に遠野一二郷を与えたが(阿曾沼興廃記)、このうちの上六郷に糠前が含まれるという。
寛永四年(一六二七)の南部利直知行宛行状(三翁昔語)によれば、糠前村の高一七三石余が八戸弥六郎直義(遠野南部氏)知行地となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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