糠口村(読み)ぬかぐちむら

日本歴史地名大系 「糠口村」の解説

糠口村
ぬかぐちむら

[現在地名]武生市米口こめぐち

山干飯やまかれい道と糠浦(現南条郡河野村)へ通ずる街道との接点に位置するためこの名が生れたが、明治以降接点が西隣の菖蒲谷しようぶだにへ移動したため、米口と改称した。中世は山干飯保に含まれる。永正一一年(一五一四)一一月一〇日付の朝倉孝景宛行状(斎藤家文書)に「山干飯内糠口村水落左衛門太郎父子跡」とみえる。慶長三年(一五九八)九月の越前府中郡在々高目録には高二〇六・四六八石、先高一六二石余・出分四三石余とある。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となり、元禄一〇年(一六九七)高森藩領、正徳二年(一七一二)頃、再び幕府領となり、明和元年(一七六四)以降三河国西尾藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android