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薬師 くすし

10件 の用語解説(薬師の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

薬師
くすし

医師の古語。語源には2説ある。『倭名類聚抄』に「医,和名は久須之,くすし,病を治す工 (たくみ) なり」とあり,新井白石本居宣長は「クスシは奇すしで,古語はクシで後にクスシと変ったもの,もともとは医術の奇効からきている」と説いている。

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デジタル大辞泉の解説

くす‐し【薬師】

《「くすりし」の音変化》医者。
「―ふりはへて、屠蘇(とうそ)、白散(びゃくさん)、酒くはへてもてきたり」〈土佐

くすり‐し【薬師】

医者。くすし。
「―は常のもあれど賓客(まらひと)の今の―貴かりけり」〈仏足石歌

やく‐し【薬師】

薬師如来」の略。

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百科事典マイペディアの解説

薬師【やくし】

薬師仏,薬師如来の略。仏教の仏の一つで,サンスクリットのバイシャジヤグルの訳。薬師瑠璃(るり)光如来,大医王仏,医王善逝(ぜんせい)などと訳す。東方浄瑠璃世界の教主で,病気を除き,諸根を具足させて,衆生を解脱(げだつ)へ導く仏とされる。
→関連項目大谷磨崖仏守護霊

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世界大百科事典 第2版の解説

やくし【薬師】

人々の病をいやし,苦悩から救うとされる仏(如来)。サンスクリットのバイシャジヤ・グルBhaiṣajya‐guruの訳。薬師瑠璃光(るりこう)如来とも呼ばれる。薬師は菩薩時代に12の大願を立て(その中に自分の名を聞く者を不具や病気から救うという項目がある),仏となって東方の浄瑠璃世界の主となり,日光菩薩月光菩薩(日光・月光)を従えている。死の病人を救うために薬師如来に祈る供養法(続命法)が行われ,また薬師経を唱える信者を十二神将が守護するとも説かれる。

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大辞林 第三版の解説

くすし【薬師】

医者。 「 -を新羅に求ぐ/日本書紀 允恭訓

くすりし【薬師】

医者。くすし。 「客人まらひとの今の-貴かりけり/仏足石歌」

やくし【薬師】

「薬師如来」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薬師
くすし

医者の古称。『日本書紀』允恭(いんぎょう)天皇3年(413)の条に「医」の文字がみえ、同じく欽明(きんめい)天皇14年(553)の条に「薬物」の文字があるが、大己貴(おおなむち)・少彦名(すくなひこな)の2神を薬師の神とよび、日本医道の祖とされている。初めて薬師とよばれたのは、推古(すいこ)朝7世紀初頭、隋(ずい)に渡って医術を学び、帰国して大仁(だいにん)に叙せられた恵日(えにち)で、その後、薬師恵日は630年(舒明天皇2)犬上御田鍬(いぬがみのみたすき)とともに最初の遣唐使として派遣され、子孫は758年(天平宝字2)難波連(なにわのむらじ)の姓を賜り、以後、医者を一般に薬師とよぶようになった。官医、僧医、民間医の別があって、薬医者のほか呪(のろ)い医者や鍼灸(しんきゅう)医をも含めてよんだが、薬師の語源はさだかでなく、「薬を用いる」の他動詞「くすす」の名詞化説が有力視されている。[佐藤農人]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の薬師の言及

【縁日】より

…平安時代には,阿弥陀,観音,地蔵の信仰が卓越しており,阿弥陀が15日,地蔵が24日となっている。なお《古事談》には,地蔵を8日にしているが,むしろ8日は薬師の縁日が一般的であった。 江戸時代,仏教が民俗化した段階で,主な縁日をあげると,観音が毎月18日,正月の初観音のほかに,元旦詣は100日参詣と同じ利益があるという。…

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