糠岳の古戦場跡(読み)ぬかだけのこせんじようあと

日本歴史地名大系 「糠岳の古戦場跡」の解説

糠岳の古戦場跡
ぬかだけのこせんじようあと

[現在地名]豊玉町卯麦 糠岳

糠岳(奴加岳・紅皿岳)にある古戦場または墓地。応永二六年(一四一九)の夏、朝鮮の軍船二〇〇余艘が突如として浅海あそう(浅茅湾)に侵寇し、尾崎おさき浦を焼打ちにし、小船越こふなこしを占拠して仁位にい浦に入り、糠浦に上陸した。この応永の外寇のとき島主宗貞茂は州兵を率いて奮戦、敵軍を撃退したという(宗氏家譜)。このとき貞茂が戦死したとされている。「津島紀事」は糠と卯麦うむぎの間(糠岳の南)の峠にある殿様壇とのさまだんと称する墓地を貞茂の墓とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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