糧を棄てて船を沈む(読み)かてをすててふねをしずむ

精選版 日本国語大辞典 「糧を棄てて船を沈む」の意味・読み・例文・類語

かて【糧】 を 棄(す)てて船(ふね)を沈(しず)

  1. ( 楚の項羽が船を沈め、かまの類をこわし、小屋を焼いて、全軍に必死の気持を持たせたという「史記‐項羽本紀」に見える故事から ) 生きて帰らない覚悟をするたとえ。決死の覚悟で戦う。
    1. [初出の実例]「粮(カテ)を捨て舟を沈る謀をこそ致さるべきに」(出典太平記(14C後)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android