糸毛(読み)イトゲ

精選版 日本国語大辞典 「糸毛」の意味・読み・例文・類語

いと‐げ【糸毛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いとげ(糸毛)の車」の略。
    1. [初出の実例]「かくて、御車二十、いとげ六に、こがねづくり十に」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
  3. いとおどし(糸威)
    1. [初出の実例]「いとけの御はらまきに、御住代の鬚切ぬき」(出典:曾我物語(南北朝頃)九)
  4. 歌舞伎の鬘(かつら)で、長く垂らすために、糸を交えて髪の毛に見せたもの。切禿(きりかむろ)の鬘などに用いる。
    1. [初出の実例]「千人禿の形(なり)、糸毛(イトゲ)の鬘、袖無し羽織にて」(出典:歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)六立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む