系図香(読み)けいずこう

精選版 日本国語大辞典 「系図香」の意味・読み・例文・類語

けいず‐こうケイヅカウ【系図香】

  1. 〘 名詞 〙 香道組香一つ四種の香を四包ずつ作り、香元がそれら十六包から任意に四包とって炷き、連衆が聞き分けて、その異同を四包の香に対応した四本線の系図香の図で表わす。御家流古十組香、志野流三十組香の一つ。その図式が系図に似るところから名付けられた。
    1. [初出の実例]「御所御所、女中けいつかう御かきあらします」(出典:御湯殿上日記‐天文二〇年(1551)一一月二日)

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世界大百科事典(旧版)内の系図香の言及

【源氏香】より

…源氏香と同じことを香4種で行えば縦棒4本で似たような図柄ができる。この組香を系図香と呼ぶのはその図柄が家系図に似ているからである。源氏香之図や系図香之図を香之図と呼ぶことがあるが,大阪高津新地の裏長屋の路地が香之図に似ていたため香之図裡と俗称されたことは,江戸時代の民衆にとって香之図が身近なものとなっていたことを物語っている。…

※「系図香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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