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組香 クミコウ

デジタル大辞泉の解説

くみ‐こう〔‐カウ〕【組香】

数種の香をたき、その香の名を言い当てること。また、その香。

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世界大百科事典 第2版の解説

くみこう【組香】

複数の香木を和歌や物語の主題によって組み,香を聞き当てる遊戯をいう。主題には和歌を用いることが多く,証歌という。素材が香木の薫りであるから,それにふさわしい主題は限定され,またあまり複雑な表現は困難である。 組香の原型は15世紀,室町時代に始まる十炷(じつちゆう)香,十種香である。このころ催された香会(こうかい)はほとんどが十種香で,ときには名香合や炷継香(たきつぎこう)も行われた。室町時代の十炷香については確認できないが,少なくとも桃山時代には現在と同様式であったと思われる。

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大辞林 第三版の解説

くみこう【組香】

香道の一。ある主題のもとに数種の香木を炷き、その主題を念頭におきながら香を識別する遊び。和歌を主とする文学や故実を題材とするものが多い。千種以上が伝わる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

組香
くみこう

室町時代より始まった香名をあてる鼻識の競技。古い作法の十(じっちゅうこう)は、火元の香本は、3種の香名を参加者に順次聞かせ、次に四種十封などとよばれる複雑な組合せをする。まだ試していない香を「客」とし、初客、二客、三客とする。組香の種類には競馬香、源氏香など200~300種あった。聞香は、三条西実隆(さねたか)の御家(おいえ)流を祖とし、志野流、建部(たけべ)流、米川(よねかわ)流など流派が分かれ、組香も各家に伝わる外組の香があったが、多くは江戸末期に廃れた。なお、平安時代よりある薫物合(たきものあわせ)の名香合(めいこうあわせ)は、香質の良悪を競うもので、組香とは異なる。[猪熊兼勝]

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世界大百科事典内の組香の言及

【香道】より

…さらに連衆が前の人のたいた香を基に連歌式要領でたき継いで鑑賞する〈炷継香(たきつぎこう)〉では宗祇などの連歌の考え方が基盤にあるとみてよいであろう。こうして香合や炷継香は組香を中心とする香道の成立を準備したのである。
[香道の成立と沿革]
 香道の成立については享保(1716‐36)ころの大枝流芳(おおえだりゆうほう)(岩田漱芳)以来南北朝の婆娑羅(ばさら)大名佐々木道誉を始祖とする説があるが(《読史備要》),道誉は香木に執心した収集者ではあっても,その香は闘香であり香道ではない。…

※「組香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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