紀国五器(読み)きのくにごき

精選版 日本国語大辞典 「紀国五器」の意味・読み・例文・類語

きのくに‐ごき【紀国五器】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごき」は御器の意 ) 紀伊国から産出する漆塗りの食器、特に朱塗りの椀(わん)をいう。根来(ねごろ)黒江はその名産地として有名であった。紀国椀。
    1. [初出の実例]「かんばし、ぬりばし、紀伊国五器(キノくにごキ)、鍋ぶた迄さらりと新しく仕替て」(出典浮世草子世間胸算用(1692)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android