紀男梶(読み)きの おかじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紀男梶」の解説

紀男梶 きの-おかじ

?-? 奈良時代官吏
弾正弼(だんじょうのひつ),山背守(やましろのかみ)などをへて,天平宝字(てんぴょうほうじ)4年(760)和泉守(いずみのかみ)となる。従五位下。「万葉集」巻17に,天平18年1月元正(げんしょう)太上天皇の詔(みことのり)にこたえてよんだ歌1首がある。名は男楫,小楫ともかく。
格言など】山の峡(かひ)其処(そこ)とも見えず一昨日(をとつひ)も昨日(きのふ)も今日(けふ)も雪の降れれば(「万葉集」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例