中国雲南省から北部ベトナムに流下し,トンキン湾に注ぐ川。全長約1200km。古代から河川交通が発達,また下流のデルタはベトナム人揺籃の地で,13世紀から大治水事業が行われ,近代には世界有数の人口過密農村地帯となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ベトナム北部の川。紅河,ホンハ川Song Hong Haとも呼ばれる。中国の雲南省に発して南東方向に流下し,ベトナムの首都ハノイの直上で分流を発してソンコイ・デルタ(トンキン・デルタ)を形成し,トンキン湾に注ぐ。…
…これに対し,北東部山地は石灰岩の丘陵性で,平均標高は1000m内外,最高点のピアヤー山で1960mほどである。一般に北部では山地の向斜軸に浴い,ソンコイ川(紅河),ソンダー川(黒河),ソンチャイ川などの川が山間に深い峡谷をうがち,南東に流れて下流にトンキン・デルタを形成する。紅河という名はその運ぶ鉄分の多い泥土の色から名付けられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」