紅花緑葉(読み)こうかりょくよう

精選版 日本国語大辞典「紅花緑葉」の解説

こうか‐りょくよう コウクヮリョクエフ【紅花緑葉】

〘名〙
① 紅の花と緑の葉。花の赤さと葉の青さ。また、それらを模様にしたもの。
※初心求詠集(1429頃)「又好女紅花緑葉の衣をきて帯をせずして」
② 堆朱(ついしゅ)の一種。器物の表面に、朱と緑の漆を交互に塗り重ね、朱漆に花、緑漆には葉というように層の違いを彫り分けた彫彩漆。〔君台観左右帳記(1511)〕

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デジタル大辞泉「紅花緑葉」の解説

こうか‐りょくよう〔コウクワリヨクエフ〕【紅花緑葉】

紅色の花と緑色の葉。
彫漆(ちょうしつ)技法の一。朱漆と緑漆を交互に塗り重ね、朱漆のに花、緑漆の層にを彫り出したもの。

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世界大百科事典内の紅花緑葉の言及

【漆工芸】より

…彫漆のうち顕著なものに彫彩漆と堆黄がある。彫彩漆は古くから日本で〈紅花緑葉〉と呼ばれたが,朱,緑,黄といった彩漆を交互に塗り重ね,文様にしたがって,たとえば花を紅,葉を緑というぐあいに彫りわけてあらわしたものをさす。この技法の創始期ははっきりしないが,室町時代の《君台観左右帳記》の彫物の条に述べられており,このころには日本に渡来していた。…

【彫漆】より

…技法は,素地の表面に漆を数十~100回あまり塗り重ねて適当な厚さにした漆層に刀で文様を浮彫状に表したもの。漆の色や文様の違いによって,堆朱(ついしゆ),堆黒,堆黄,屈輪(ぐり),彫彩漆(紅花緑葉)などの名称で呼ばれる。これらは元来中国で盛んに行われたもので,中国では堆朱を剔紅(てきこう),堆黒を剔黒,堆黄を剔黄,紅花緑葉を剔彩ともいう。…

※「紅花緑葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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