紅錦繍(読み)こうきんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「紅錦繍」の意味・読み・例文・類語

こうきん‐しゅう‥シウ【紅錦繍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「繍」は縫いとりの意 ) 赤色の錦(にしき)の縫いとり。赤地の錦で縫いとりをした敷き物。
    1. [初出の実例]「野に著いては展敷(てんぷ)す紅錦繍、天に当っては遊織(いうしょく)碧羅綾(へきられう)小野篁〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)上)
  3. 転じて、もみじなど、あざやかな紅色をしたものの形容に用いる。
    1. [初出の実例]「閣東有碧瑠璃之水。水辺有紅錦繍之林」(出典:本朝文粋(1060頃)一〇・落葉波上舟詩序〈慶滋保胤〉)
    2. 「或林塘(りんたう)の妙なるあり、紅錦繍の粧(よそほひ)しなじなに」(出典:平家物語(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む