…納戸は江戸時代以前は納殿と称し,衣類・諸器具を蔵するところで,出納をつかさどる役人がいたが,職名が定まったのは江戸時代であり,最初は小姓の兼役が過半であった。納戸方の長官を納戸頭といい,1635年(寛永12)初めて2人が置かれた。48年(慶安1)9月に収蔵・購入をつかさどる元方(もとかた)と下賜品を扱う払方(はらいかた)に分かれ4人に増員されたが,1792年(寛政4)閏2月この区別を廃し2人に減員された。…
※「納戸頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」