納戸頭(読み)なんどがしら

精選版 日本国語大辞典 「納戸頭」の意味・読み・例文・類語

なんど‐がしら【納戸頭】

〘名〙 江戸幕府の職名の一つ。若年寄支配納戸役統轄将軍御手許の金銀衣服調度出納大名旗本の献上品、将軍からの下賜品を扱う。寛政四年(一七九二)閏二月以前は元方払方とに分かれた。御納戸頭

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の納戸頭の言及

【納戸方】より

…納戸は江戸時代以前は納殿と称し,衣類・諸器具を蔵するところで,出納をつかさどる役人がいたが,職名が定まったのは江戸時代であり,最初は小姓の兼役が過半であった。納戸方の長官を納戸頭といい,1635年(寛永12)初めて2人が置かれた。48年(慶安1)9月に収蔵・購入をつかさどる元方(もとかた)と下賜品を扱う払方(はらいかた)に分かれ4人に増員されたが,1792年(寛政4)閏2月この区別を廃し2人に減員された。…

※「納戸頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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