紐付(読み)ひもつき

精選版 日本国語大辞典 「紐付」の意味・読み・例文・類語

ひも‐つき【紐付】

〘名〙
① 紐がついていること。また、紐のついた衣服器具など。
階級(1967)〈井上光晴〉三「こっちの紐付きは二十五と書いてあるけど、二十五センチというのは何文かね」
② 縄で縛られていること。また、その罪人。縄つき。
情夫のあること。また、その女。
天国記録(1930)〈下村千秋〉一「ひも(情夫)つきには困るよ」
④ 金銭その他の援助を受けるとき、ある条件をつけられること。また、そのような援助。
文学の根本問題(1958‐59)〈中島健蔵〉八「不完全独立の国があれば、何等かの意味でヒモつきに苦しむわけである」

ひも‐つけ【紐付】

〘名〙
① 衣服、調度などで紐をつけるべき所。
浄瑠璃・孕常盤(1710頃)二「八色五色のくみ糸にて、十二の菊綴四つの紐付け」
② 言いがかりをつけたり、苦情を言いたてたりする者。
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉五「村落に『ヒモツケ』(三百代言の類)の多くなれるを如何に思へるか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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