普及版 字通 「紕」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音]
[字訓] くむ・ぬう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は比(ひ)。〔説文〕十三上に「人(ていじん)の(けい)(毛織物)なり」とするが、〔詩、風、干旄〕に「素絲、之れを紕にす」とあり、〔伝〕に「紕は組を以(ゆゑん)なり」と組紐(くみひも)として飾る意とし、その用義が古い。〔方言、六〕に「紕は~理(をさ)むるなり。秦・晉のには紕と曰ふ」とみえる。

[訓義]
1. くむ、組み糸。
2. へりかざり、ふちかざり、純縁。
3. ぬう、つづる。
4. おさめる、しあげる。
5. 紕繆、あやまり。
6. 毛織物。
7. うみお、績

[古辞書の訓]
名義抄〕紕 マヨフ・ヨル・クミス/紕繆 アヤマル 〔立〕紕 アヤマリ・タガヒス・ヒガム・マガヘ・ヨル

[熟語]
紕越・紕紕飾・紕・紕薄・紕繆紕僻紕妄紕乱紕離紕戻紕漏
[下接語]
玉紕・素紕・霜紕・縫紕

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android