素っ飛ばす(読み)スットバス

デジタル大辞泉 「素っ飛ばす」の意味・読み・例文・類語

すっ‐とば・す【素っ飛ばす】

[動サ五(四)]
勢いよく飛ばす。特に、乗り物を速く走らせる。「バイクを―・して病院へ向かう」
途中を勢いよく抜かす。大ざっぱに端折はしょる。「予定を―・す」「手順を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素っ飛ばす」の意味・読み・例文・類語

すっ‐とば・す【素飛】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「すっ」は接頭語 )
  2. 物を勢いよく飛ばす。
    1. [初出の実例]「片っ方の材木を客席にスッ飛(ト)ばした事がある」(出典:夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉松之助劇の事)
  3. 「失う」「なくす」を強めていう語。
    1. [初出の実例]「掛換があったからいいんだけど、どこへすっ飛ばして来ちゃったかと思ってね」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉渡風流水)
  4. 車などを速く走らせる。
    1. [初出の実例]「電車の運転手が、全速力でスッ飛(ト)ばす時など」(出典:夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉月給十円時代余録)
  5. 順序を飛ばす。
    1. [初出の実例]「十二月なんか、すっ飛ばして、秋からいきなりお正月になった」(出典:続百鬼園随筆(1934)〈内田百〉大晦日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android