素因数(読み)ソインスウ(その他表記)prime factor

翻訳|prime factor

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精選版 日本国語大辞典 「素因数」の意味・読み・例文・類語

そ‐いんすう【素因数】

  1. 〘 名詞 〙 素数の因数。整数を素数の積の形に書き表わしたときの各素数をその整数の素因数という。素約数。

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改訂新版 世界大百科事典 「素因数」の意味・わかりやすい解説

素因数 (そいんすう)
prime factor

整数aが整数b1b2,……,bnの積ab1b2……bnであるとき,b1b2,……,bnaの因数といい,とくにbiが素数であるとき,これを素因数という。例えば12の素因数には2と3がある(12=2×2×3)。多項式に対しても同様の言葉を使う。すなわちx1x2,……,xnの多項式fx1x2,……,xn)が多項式g1x1x2,……,xn),g2x1x2,……,xn),……,gsx1x2,……,xn)の積fg1g2・……・gsであるとき,g1g2,……,gsfの因数という。とくにgi既約多項式であるとき,既約因数または素因数という。通常は有理数係数の範囲で考えるが,係数の範囲を変えて考えると既約かどうかということに変化が起こりうる。例えば,x2-2は有理数係数では既約であるが,実数係数の範囲では(x+\(\sqrt{2}\))(x-\(\sqrt{2}\))と分解できる。
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