紫田庄・紫庄(読み)むらさきだのしよう・むらさきのしよう

日本歴史地名大系 「紫田庄・紫庄」の解説

紫田庄・紫庄
むらさきだのしよう・むらさきのしよう

現紫を遺称地とする庄園。古くは紫田とも称していた。保安元年(一一二〇)六月二八日の観世音寺領文書目録(筒井寛秀氏所蔵文書/平安遺文一一)によれば、同年奈良東大寺の末寺となった観世音寺(現太宰府市)が注進した寺領の書写案文のなかに「紫田・高田庄例文一通」がある。また仁平三年(一一五三)四月二九日の東大寺領諸庄園文書目録(慈光明院文書/平安遺文六)には治安三年(一〇二三)の同庄例文があったとあり、紫田庄が観世音寺領となったのは治安三年以前であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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