細井宗一(読み)ホソイ ソウイチ

20世紀日本人名事典 「細井宗一」の解説

細井 宗一
ホソイ ソウイチ

昭和期の労働運動家 元・国労本部中央委員。



生年
大正7(1918)年1月2日

没年
平成8(1996)年12月26日

出生地
新潟県

学歴〔年〕
糸魚川中卒,陸士卒

経歴
召集された後、陸軍士官学校に入り、敗戦時陸軍少佐。シベリアに抑留され、引き揚げ後、国鉄糸魚川機関区勤務。組合活動に入り国鉄労働組合長野支部執行委員、同北陸地方本部副委員長、委員長を経て、昭和27年本部中央委員となった。当時企画部長だった民同左派グループの総帥岩井章コンビを組み国労内の日本共産党系勢力を指導。30年高野実総評事務局長が敗れて退陣、高野派と共産党系が合流した総評反主流派の中核的な論客として活躍。32年の国労新潟闘争を現地指導したが泥沼化して敗北、解雇された。32年と36年世界労連大会に日本代表団長として出席。40年以降、国労本部の企画を担当。50年には統一戦線理論に基づく国労新綱領の策定を指導。著書に「労働組合幹部論」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「細井宗一」の解説

細井宗一 ほそい-そういち

1918-1996 昭和時代後期の労働運動家。
大正7年1月2日生まれ。シベリアに抑留されて帰国後,国鉄にはいる。国労北陸地方本部委員長をへて,昭和27年国労中央執行委員となる。32年新潟闘争を指導したが敗北。総評内では反主流派の論客として知られた。平成8年12月26日死去。78歳。新潟県出身。陸軍士官学校卒。

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