細江郷(読み)ほそえごう

日本歴史地名大系 「細江郷」の解説

細江郷
ほそえごう

和名抄」は諸本とも「保曾江」(ホソエ)と訓ずる。長寛二年(一一六四)九月二五日の官宣旨(古文書纂二坂本蓮華院文書)によれば、京都祇園社感神かんじん院の月別御供料便補坂田北郡細江郷内保田が延暦寺西塔の悪僧慶救に妨げられたという。文治三年(一一八七)一〇月一七日の後白河院庁下文案(東洋文庫所蔵民経記寛喜三年四月巻裏文書)にも「坂田北郡細江郷内五条拾弐両里」に感神院の保があったと記される。これは坂田保・祇園保とよばれる。


細江郷
ほそえごう

「和名抄」諸本にみえる郷名。東急本に「保曾江」の訓がある。「遠江国風土記伝」が四之宮しのみや道場どうじようなどの一三村、すなわち現榛原町細江・静波しずなみ付近とし、「大日本地名辞書」は川崎かわさき町細江(現榛原町細江)とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android