細野口鉱山
ほそのくちこうざん
[現在地名]勝山市荒土町細野口
堀名銀山の東北約三キロ、水無山の東斜面、細野口村の後背部に位置する。「越前地理指南」に「西ニ銀山の跡アリ」とある。慶長年間(一五九六―一六一五)松田村の太郎が発見したとも伝える(大野郡誌)。小字名に新町・鉱山田が残る。
文化一二年(一八一五)九月二三日、勝山町の松屋藤兵衛・同米屋嘉兵衛・御鍛冶三右衛門ら七名が、村方持山のうち水なし・浅谷の両谷で鉱山稼をするにあたり、運上金一〇〇両につき二五両の役金を村方へ支払い、代りに村は仕入としての炭・薪・岡かせぎ(運送など)に責任をもつという契約を村との間で結んだ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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