終動脈(読み)しゅうどうみゃく(その他表記)end-artery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「終動脈」の意味・わかりやすい解説

終動脈
しゅうどうみゃく
end-artery

毛細血管に移行する前の小動脈うち,他の動脈との相互吻合のないものをいう。毛細血管と直接つながる動脈で,この動脈が血栓などで閉塞すると,支配領域の組織壊死に陥る。脳の灰白質,肺,肝臓脾臓腎臓甲状腺動脈系などにみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の終動脈の言及

【循環障害】より

…動脈の場合についてみると,一つの臓器に大きな動脈が1本入り,その動脈が樹枝状に分岐し,それらの間に吻合(ふんごう)(血管の合流)がない場合には,その動脈のある部分が閉塞すると,それから先の動脈によって灌流されている組織には動脈血はまったく流入しなくなり貧血性梗塞をおこす。このような分布状態の動脈を終動脈といい,腎臓,脾臓,脳,心臓などには終動脈が分布する。心筋梗塞や脳梗塞はこの例である。…

※「終動脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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