終端速度(読み)シュウタンソクド

デジタル大辞泉 「終端速度」の意味・読み・例文・類語

しゅうたん‐そくど【終端速度】

加速度運動をしていた物体摩擦抵抗などを受けて、最終的に一定の大きさになったときの速度重力を受けて大気中を落下する雨滴の速度などをさす。終速度

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化学辞典 第2版 「終端速度」の解説

終端速度
シュウタンソクド
terminal velocity

終速度,終末速度ともいう.静止流体中を運動する単一粒子に作用する外力と,流体抵抗とが釣り合った状態にあるときの粒子速度である.直径Dの球形粒子が静止流体中を重力により沈降する場合,沈降が層流状態のとき終端速度uは,

となり,また乱流状態で沈降するときは,

となる.ここで,ρp,ρ,μ,gは,それぞれ粒子の密度,流体の密度,流体の粘度,および重力加速度である.粒子が遠心力の作用を受けて運動するとき,慣性を無視できると仮定できれば,同様に近似的に終端速度を定義できる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「終端速度」の意味・わかりやすい解説

終端速度
しゅうたんそくど

終速度」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の終端速度の言及

【落下運動】より

…単純な形の物体では,抵抗力の大きさは速さが小さければ速さに,速さが大きいとそれの2乗にほぼ比例する。落下によって速さが増すにつれて抵抗も増すから,それが重力に等しくなると以後の運動は等速度(終端速度という)になる。地表近くの雨滴などはそうなっている。…

※「終端速度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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