終速度,終末速度ともいう.静止流体中を運動する単一粒子に作用する外力と,流体抵抗とが釣り合った状態にあるときの粒子速度である.直径Dの球形粒子が静止流体中を重力により沈降する場合,沈降が層流状態のとき終端速度uは,
となり,また乱流状態で沈降するときは,
となる.ここで,ρp,ρ,μ,gは,それぞれ粒子の密度,流体の密度,流体の粘度,および重力加速度である.粒子が遠心力の作用を受けて運動するとき,慣性を無視できると仮定できれば,同様に近似的に終端速度を定義できる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…単純な形の物体では,抵抗力の大きさは速さが小さければ速さに,速さが大きいとそれの2乗にほぼ比例する。落下によって速さが増すにつれて抵抗も増すから,それが重力に等しくなると以後の運動は等速度(終端速度という)になる。地表近くの雨滴などはそうなっている。…
※「終端速度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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