経堂在家村(読み)きようどうざいけむら

日本歴史地名大系 「経堂在家村」の解説

経堂在家村
きようどうざいけむら

[現在地名]世田谷区経堂一―五丁目・宮坂みやさか一丁目・桜丘さくらがおか二丁目・船橋ふなばし三丁目・同五丁目

東・南・北を世田谷村に接し、西は多摩郡船橋村。荏原えばら郡に属する。地形は平坦で、烏山からすやま用水が中央を東へ流れる。経堂は京堂とも記し、村が開かれた頃、関東には見慣れない京都の堂に似たものがあったことによるという説と、経典石室に納めて土に埋め、その上に小堂を築いたことによるという説がある。中央部にある小字石仏耕地いしぼとけこうちでは土中よりまれに石室などに用いたと思われる石が出ることがあり、経を埋めたのはこの地域という伝承がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android