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経済援助 けいざいえんじょeconomic aid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経済援助
けいざいえんじょ
economic aid

通常,先進諸国が発展途上国に供与する経済的な援助をいう。援助の形態は政府開発援助 ODAおよび商業ベース輸出信用直接投資に大別される。歴史的には,第2次世界大戦中に連合国の間で行われていたものが戦後恒久化したことに始る。マーシャル・プランとして知られるヨーロッパ復興計画 ERPなど,最初はアメリカが主役であったが,1955年からソ連による発展途上国の援助も行われるようになり,その後は多くの国が,国際連合その他の国際的組織を通して援助に参加した。日本はサンフランシスコ条約に基づく賠償としてアジア諸国への援助を開始,今日では援助大国の一つとなっている。経済援助には人道的な動機のほか,発展途上国の経済開発と民生安定による友好関係,安全保障や影響力の維持強化,輸出促進,市場開拓,原材料の確保などさまざまな政治的,経済的動機が考えられる。しかし実際には,発展途上国の民生安定に寄与するというよりは,現地政権を支援するなどの政治的動機が優先したり,累積債務問題環境破壊などの悪影響を及ぼすなどさまざまな問題も起っている。 (→経済協力 )

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

経済援助
けいざいえんじょ

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世界大百科事典内の経済援助の言及

【経済協力】より

…発展途上国がテイク・オフ(離陸)して自律的な成長過程に入るために,先進国がいろいろな手段(借款供与や輸入市場開放など)を通じて支援することを意味する。かつては経済援助economic aid,economic assistance,開発援助development assistanceといういい方(後者のほうが新しい)が一般的で,第2次大戦後から1950年代にかけて,〈援助aid,assistance〉といういい方が開発経済学の文献で多く使用されたが,60年代に入ってからは,援助する側と援助される側が対等であるというニュアンスをこめて,南北間の経済協力economic co‐operationまたは開発協力development co‐operationといういい方が一般的になってきている。
[経済協力の制度と仕組み]
 先進国から発展途上国への支援は通常2国間で行われ(2国間援助bilateral assistance),先進国の援助政策調整のフォーラムとしてDAC(ダツク)(開発援助委員会。…

【国際資本移動】より

…国際資本移動とは,いくつかの種類の異なる国際金融取引の総称であるが,一般に経営資源(生産技術や経営上のノウ・ハウ)を含む広義の資本という生産要素が国際的に移動することである。国際資本移動は,(1)間接投資,(2)直接投資,(3)経済援助,贈与および賠償からなっている。(1)の間接投資とは,A国の居住者(政府,公共体は除く)がB国の居住者の証券(株式,社債,国債)を買うか資金を貸し付けることである。…

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