結城戦場物語(読み)ゆうきせんじょうものがたり

改訂新版 世界大百科事典 「結城戦場物語」の意味・わかりやすい解説

結城戦場物語 (ゆうきせんじょうものがたり)

1440-41年(永享12-嘉吉1)の結城合戦の顚末を描いた戦記物語。1巻。異称は《結城軍物語》。著者成立年代ともに不詳だが,1440年代後半成立の《結城戦場記》や1450年(宝徳2)成立の《結城戦場別記》をもとにまとめられたもので,結城落城後の足利持氏遺児〈安王〉・〈春王〉の最期にかなりの重点を置いて叙述されているなど,時宗系の仏教思想の影響が認められる。《群書類従所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android