最新 地学事典 「結晶場」の解説
けっしょうば
結晶場
crystal field
鉱物結晶を構成する一つのイオンは,周囲のイオンのつくる力の場に置かれていると考える。例えば,珪酸塩鉱物中の金属イオンは,それを取り巻く酸素のつくる4~6配位の陽イオン席の結晶場にあることが多い。かんらん石や輝石にはM1とM2と呼称される結晶学的に非等価な席(site),6配位の結晶場が2種ある。遷移元素のイオンは結晶場安定化エネルギーが大きくなるように席を選択して占める。Mg, Caなどの非遷移元素は席の大きさが席選択の基準になる。これらの結晶場の選択は温度や圧力の関数になる。
執筆者:進野 勇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

