最新 地学事典 「結晶粒内拡散」の解説
けっしょうりゅうないかくさん
結晶粒内拡散
lattice diffusion
空孔や格子間原子の存在は除いて完全な結晶を通して原子が輸送される現象。拡散メカニズムとしては,隣り合った格子原子同士の入れ替り(直接交換機構)や空孔に隣接した原子の空孔へのジャンプ(空孔機構)等がある。拡散速度Dは温度に強く依存し一般にD=D0exp(-E/RT)というアレニウスの関係が成り立っている。D0は頻度因子,Eは活性化エネルギーと呼ばれる。Rは気体定数,Tは絶対温度である。拡散は,結晶内にある線欠陥や積層欠陥など高速拡散路に沿っても起きる。
執筆者:小澤 一仁
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

