絞出・搾出(読み)しぼりいだす

精選版 日本国語大辞典 「絞出・搾出」の意味・読み・例文・類語

しぼり‐いだ・す【絞出・搾出】

〘他サ四〙 =しぼりだす(絞出)
※枕(10C終)二五「したりがほに独鈷(とこ)数珠などもたせ、せみの声しぼりいだして誦みゐたれど」
※宇治拾遺(1221頃)四「柚(ゆ)の核(さね)の、ただ今しぼり出だしたるを」

しぼり‐だ・す【絞出・搾出】

〘他サ五(四)〙 絞って中の液体を外に出す。また比喩的に、知恵、考え、声などを苦心して出す。ひねりだす。しぼりいだす。しぼりいず。
※玉塵抄(1563)三八「その牛の血をしぼりだいて」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「智慧を絞(シボ)り出(ダ)したる糠袋

しぼり‐だし【絞出・搾出】

〘名〙 錫(すず)やビニール製の細長い管に絵の具や練り歯みがきなどを詰め、一端を押して口から出せるようにしたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報