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統合国際深海掘削計画 とうごうこくさいしんかいくっさくけいかくIntegrated Ocean Drilling Program

知恵蔵の解説

統合国際深海掘削計画

深海底に孔をあけて堆積物岩石を採取し、海底の構成と変遷を明らかにする純学術目的の国際協力事業。1968年から掘削船グローマー・チャレンジャーによって米国主体で始められ75年に国際化、85年からは掘削船ジョイデス・レゾリューションを用いて継続された国際深海掘削計画(ODP)が発展したもの。日本も計画開始以来加盟してきたが、さらに大型の地球深部探査船ちきゅうを建造し、2007年から従来型の掘削船と並んで米国ほか多くの加盟国の共同研究が進められる予定。掘削試料は船上と陸上の研究室で、多分野にわたる各国研究者によって分析・測定される。それらの結果から、海底の実態と拡大・移動の詳細を知り、過去2億年にわたる気候と海洋環境の変動をたどることができる。

(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

統合国際深海掘削計画

巨大地震の発生メカニズムや気候変動の歴史の解明などを目指して深海の海底下を掘り進もうという国際共同研究が統合国際深海掘削計画(IODP:Integrated Ocean Drilling Program)。2005年7月に完成した海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」(5万7000t)は、その主力船として期待されている。海底下7000mまで掘り進み、マントルへの到達を目指す。船体建造費は約600億円。これとは別に、計画遂行のため、日米が10年間でそれぞれ600億円前後を負担することになりそうだ。07年は紀伊半島沖の南海トラフの海底を掘削、最大で海底下1400mまで掘り進めながら密度などを測った。

(高橋真理子 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

とうごう‐こくさいしんかいくっさくけいかく〔トウガフコクサイシンカイクツサクケイクワク〕【統合国際深海掘削計画】

深海底を掘削・探索する国際研究協力プロジェクト。日本が主導し、米中韓および欧州の20か国以上が参加。海底下の地層を採取・分析し、地球環境の変動や地震発生メカニズムの解明、地殻内生命の調査などを行う。日本の地球深部探査船「ちきゅう」、米国の科学掘削船「ジョイデスレゾリューション号」を主軸に海底下7000メートルまで掘り進み、マントルへの到達を目指す。IODP(Integrated Ocean Drilling Program)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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