絵取る(読み)エドル

デジタル大辞泉 「絵取る」の意味・読み・例文・類語

え‐ど・る〔ヱ‐〕【絵取る】

[動ラ五(四)]
一度書いた文字や絵の上をさらになぞって整える。また、そっくり写す。
「一遍に書かないで同じところを何度も―・ったり」〈三重吉・おみつさん〉
いろどる。彩色する。
「わらはが顔を、いか様になりとも、うつくしう―・ってたもれ」〈虎明狂・金若

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精選版 日本国語大辞典 「絵取る」の意味・読み・例文・類語

え‐ど・るヱ‥【絵取】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. いろどる。彩色を施す。
    1. [初出の実例]「わらはがかほを、いか様になり共、うつくしうゑどってたもれ」(出典:虎明本狂言・金岡(室町末‐近世初))
  3. 絵や文字を、さらに上から塗り、整える。また、敷き写しする。なぞる。
    1. [初出の実例]「お爺が字を書くのは一遍に書かないで同じところを何度も絵取(ゑど)ったり」(出典:おみつさん(1907)〈鈴木三重吉〉三)

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