絵取(読み)えどる

精選版 日本国語大辞典 「絵取」の意味・読み・例文・類語

え‐ど・る ヱ‥【絵取】

〘他ラ四〙
① いろどる。彩色を施す。
※虎明本狂言・金岡(室町末‐近世初)「わらはがかほを、いか様になり共、うつくしうゑどってたもれ」
② 絵や文字を、さらに上から塗り、整える。また、敷き写しする。なぞる。
※おみつさん(1907)〈鈴木三重吉〉三「お爺が字を書くのは一遍に書かないで同じところを何度も絵取(ゑど)ったり」

え‐どり ヱ‥【絵取】

〘名〙 いろどること。彩色を施すこと。また、そのもの。
※殿中申次記(15C末‐16C中か)「菊・しのぶなど絵にかきて、金箔・白箔にて美しきゑどり候ふ」

え‐とり ヱ‥【絵取】

〘名〙 歌ガルタの遊び方の一種。字札のほうを読んで絵札のほうを取るもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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