絵馬医者(読み)エマイシャ

デジタル大辞泉 「絵馬医者」の意味・読み・例文・類語

えま‐いしゃ〔ヱま‐〕【絵馬医者】

《往診するふりをして、暇つぶしに社寺絵馬を見て歩くというところから》はやらない医者をからかっていう語。
「人には―といはれて、口惜しかりし」〈浮・永代蔵・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絵馬医者」の意味・読み・例文・類語

えま‐いしゃヱま‥【絵馬医者】

  1. 〘 名詞 〙 ( 往診するふりをして、その実、ひまつぶしに社寺の絵馬を見歩くような医者の意から ) 江戸時代、はやらない医者をあざけっていった語。えんまいしゃ。
    1. [初出の実例]「絵馬医者のいとど目立や神無月」(出典:俳諧・誹諧職人尽(1745‐49)前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android