絹谷村(読み)きぬやむら

日本歴史地名大系 「絹谷村」の解説

絹谷村
きぬやむら

[現在地名]いわき市平絹谷たいらきぬや

原高野はらごや川流域にあり、東西に長い村域をもつ。南東馬目まのめ村、南は上片寄かみかたよせ村・下片寄村、北東北神谷きたかべや村。衣谷とも記される。文永六年(一二六九)一二月九日の八幡宮鳥居造立配分状(飯野八幡宮文書)によれば、飯野いいの八幡宮の鳥居造立に際し「片寄 衣谷 田富 富田」は寄合で柱一・番木一を負担している。同一一年八月六日の八幡宮鳥居作料等配分状案(同文書)によれば作料のうち「百文 衣谷」と番匠厨のうち「一ケ日 衣谷」を負担している。弘安元年(一二七八)閏一〇月一二日の某書下状(同文書)によれば、文永三年四月二六日の故入道の時の決定に従って「衣谷郷神人」を支配するよう命じている(充所を欠く)。建武元年(一三三四)九月七日の八幡宮造営注文案(同文書)によれば「絹谷村佐竹上総入道同彦四郎入道両人役所也」が馬目村孫四郎入道とともに「別当庁屋五間」を負担している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android