綰ねる(読み)ワガネル

デジタル大辞泉 「綰ねる」の意味・読み・例文・類語

わが・ねる【×綰ねる】

[動ナ下一][文]わが・ぬ[ナ下二]細長いものを曲げて輪にする。「針金を―・ねる」
「枝に魚をいて―・ねて」〈露伴・新浦島

たが・ねる【×綰ねる】

[動ナ下一][文]たが・ぬ[ナ下二]《「たかねる」とも》集めて一つにまとめる。たばねる。つかねる。
「赤いハンケチを膝の上で―・ねて見せる」〈虚子風流懺法

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精選版 日本国語大辞典 「綰ねる」の意味・読み・例文・類語

たが・ねる【綰】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]たが・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 ( 「たかねる」とも ) 集めて一つにまとめる。束にする。つかねる。〔言元梯(1834)〕
    1. [初出の実例]「赤いハンケチを膝の上でたがねて見せる」(出典:風流懺法(1907)〈高浜虚子〉一力)

綰ねるの補助注記

手束杖 腰に多何禰(タガネ)て か行けば」〔万葉‐八〇四〕の「たがね」は、語義未詳。(杖を腰に)当てる、あてがう意か。


わが・ねる【綰】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]わが・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 曲げて輪のように円くする。わごためる。
    1. [初出の実例]「うへのきぬのながくところせきをわがねかけたる」(出典:枕草子(10C終)三一二)
    2. 「長(ながき)根五筋をわがねて、松のうへにおき」(出典古今著聞集(1254)一九)

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