網膜症(読み)モウマクショウ(その他表記)Retinopathy

知恵蔵mini 「網膜症」の解説

網膜症

眼球内の奥にある網膜の毛細血管が何らかの理由により障害を受け、網膜に異常が生じる病気。見え方が変質し視力が低下、最悪の場合失明する。糖尿病により発症することが最も多く、中途失明者の1位は糖尿病性網膜症によるもの。他に、原因不明のものもあるが、高血圧高脂血症などが原因となることが多い。2013年12月、歌手西城秀樹が網膜症の手術を受けた。

(2013-12-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の網膜症の言及

【糖尿病】より

…日本人のII型糖尿病の主要死因は腎硬化症であり,欧米のそれは冠動脈疾患で約50%に達する。長期症例は虚血性心疾患,腎硬化症,網膜症,下肢の壊疽(えそ),神経障害,脳虚血,白内障に悩む者が多く,非糖尿病者に比べ,動脈硬化性疾患は2.4倍,失明は10倍,壊疽は20倍である。
[症状(1)――糖尿病性昏睡]
 糖尿病の症状は,代謝異常の進行の度合により,時間単位の急性可逆性のものから年単位の慢性の不可逆的変化を伴うものまで,多彩である。…

【網膜】より

…全身性母斑症にも合併する。
[網膜症]
 網膜の病変をいう。多くの網膜疾患は,(1)出血を含む循環障害,(2)変性萎縮,(3)支持組織の増殖,という病理像の組合せで説明される。…

※「網膜症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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