20世紀日本人名事典 「綿谷雪」の解説
綿谷 雪
ワタタニ キヨシ
昭和期の歴史研究家,小説家
- 生年
- 明治36(1903)年1月17日
- 没年
- 昭和58(1983)年5月18日
- 出生地
- 和歌山市
- 旧姓(旧名)
- 吉川
- 別名
- 筆名=戸伏 太兵(トブシ タヘイ)
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学国文学科〔昭和5年〕卒
- 経歴
- 紀州藩吉川流鉄砲師範吉川源五兵衛の嫡孫。幼くして父を喪い綿谷家の養子となる。早大在学中、劇作家・真山青果の助手をつとめ、また、三田村鳶魚主宰の「江戸読本」の編集にたずさわる。昭和14年海音寺潮五郎らと「文学建設」を創刊。戦時中は海軍指定工場の重役をつとめ、戦後、大阪松竹演劇部翻訳課課長となり、25年退社して以後文筆活動に専念する。傍ら武道研究誌「武芸帖」創刊、主宰。日本古武道史研究の第一人者。著書に「日本武芸小伝」「坂上田村麿」「江戸ルポルタージュ」「図説古武道史」「考証 江戸八百八町」「武芸流派大事典」、戯曲集「天ノ川辻」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報