総圧(読み)ソウアツ(その他表記)total pressure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総圧」の意味・わかりやすい解説

総圧
そうあつ
total pressure

ベルヌーイの定理によれば,1つの流線に沿って,次の関係式が成り立つ。

ρq2/2+p+ρgzP0(一定)

式中,ρ は流体の密度,q流速の大きさ,p圧力g重力加速度z はある基準点からの高さである。この一定の和 P0 を総圧という。基準点としてよどみ点をとれば,そこでは qz=0 であるから,静圧p は総圧 P0 に等しくなる。

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世界大百科事典(旧版)内の総圧の言及

【よどみ点】より

…とくに粘性が無視できる完全流体では,物体面に生ずることが多い。また完全流体の場合,よどみ点での圧力はベルヌーイの定理によって最大となり,この圧力をよどみ圧あるいは総圧と呼ぶ。【橋本 英典】。…

※「総圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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