普及版 字通 「緡(漢字)」の読み・字形・画数・意味
緡
15画
[字訓] つりいと・なわ・かける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(びん)。〔説文〕十三上に「魚をる(いと)なり」とあり、〔詩、召南、何彼矣(かひじようい)〕に「其のは維(こ)れ何ぞ 維れ絲、伊(こ)れ緡」とみえる。また銭を貫くなわをいい、その銭を緡銭という。漢代には千銭を一貫とした。すべてなわのようにしてかけるものをいう。
[訓義]
1. つりいと。
2. なわ、ぜにさし。
3. かける、きせる、つける、ほどこす。
4. あう。
5. 愍(びん)と通じ、いたむ、うれえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕緡 ツラヌヲ 〔字鏡集〕緡 マウシトルナハ・イトヲ・ツリノヲ・ホドコス・ツラヌ・ゼニツラヌク・ナハ・ヲ
[熟語]
緡課▶・緡▶・緡乎▶・緡泉▶・緡銭▶・緡蛮▶・緡緡▶・緡綸▶
[下接語]
金緡・牽緡・告緡・算緡・糸緡・収緡・垂緡・銭緡・長緡・釣緡・俸緡・斂緡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報